FP 裏ブログ 配当の量と質 ~ 投資信託 ~

2007.07.11
FP 裏ブログ 配当の量と質 ~ 投資信託 ~

さて、前回の記事『配当の季節 ~ 量と質 ~』でもお話しましたとおり、配当というのは “量と質”がありまして、配当額が大きいから良いかというと一概には言えず、その配当の“質”がどうかということも見ておかなければなりません。

簡単におさらいすると、
100円の投資で毎年配当が20円出るものと、
50円の投資で毎年配当が15円出るものと、
どちらのほうが配当が良い投資だと言えるかということです。

確かに配当の量は20円と15円なら、20円のほうが大きい。
しかし、投資金額から考えて、配当が大きいのは15円のほうですね。

判りにくければ、同じ100円の投資と考えればいいわけで、
50円の投資で15円の配当ということは、100円投資すれば、倍の30円の配当が手に入ったことになります。
つまり、同じ100円の投資をすれば、後者のほうが(15円の配当のほうが、倍になるので)効率の良い(質の良い)投資だったということになります。


これを考えれば、では、投資信託の場合はどうでしょうか?

100円の投資で、毎年配当が20円得られる投資信託Aと、
100円の投資で、毎年配当が15円得られる投資信託Bがあったとします。
ただし、Aは毎年手数料が10円差し引かれ、Bは毎年手数料が5円差し引かれます。

実際の投資信託では、販売手数料信託報酬という手数料が取られます。
販売手数料は、投資信託を買う場合にかかる手数料。
信託報酬は、預け入れている期間だけ取られる保管料のような手数料。

これら手数料は投資信託ごとに金額やパーセント(投資する金額の何パーセント)という金額が違います。


では、話は戻り、一年後AとBではどちらがどんな動きをするのかというと、

Aは配当が20円、手数料10円が引かれ90円となり、合計110円です。
Bは配当が15円、手数料5円が引かれ95円となり、合計110円です。

この比較では、AもBも同じ合計となりました。


さらに、複雑にしてみます。
Aの投資信託は100円の投資で毎年20円の配当が出て、手数料は毎年元本と利息合わせた金額から10%差し引かれます。
Bの投資信託は100円の投資で、毎年15円の配当が出て、手数料は毎年元本と利息合わせて5%差し引かれます。

では、どちらの投資信託のほうが効率がいいのでしょうか?また、どれぐらいの差があるのでしょうか?
このように、金額(量)とパーセント(質)が混ざって表示されると焦ってしまいますが、どちらかに合わせてしまえば、答えはおのずと出てきます。

Aの一年後は、100円 + 20円 で、元本は120円
120円 × 10% で手数料は、 12円。
よって、 108円 になっていることになります。

Bの一年後は、100円 + 15円 で、元本は115円
115円 × 5% で手数料は、 5.75円(端数切捨すれば、5円)
よって、 110円 になっていることになります。

さっきと違った結果となりました。100円で計算しているので、『少し』の差ですが、100万円で計算していれば、この低金利の時代では幾分話しが違ってきますね。

ということは、配当の良し悪しだけで判断できないということです。

また、配当はあくまで過去の実績ですので、必ずしも、この先同じように配当が出るとは限りません。
さらに、配当は毎年出続けているが、

“基準価格”が下がっている投資信託も要注意。

それは、元本が削られていることを意味しますので、配当が出ても手数料が引かれていることと変わりない結果となってしまいます。


こうしてみると、投資信託の選択の仕方や、投資そのものの対象をどうするか(株・投資信託・外貨など)を考えないといけないことがわかります。


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